ベアリングローラーをスムーズに回す改造のご紹介!


 

皆さん今日和。
ガン&ミニ四駆コーナー担当のたっちんです。

 

 

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(先日より設置いたしましたケミカルコーナーです。)

 

本日は『ベアリングローラーをスムーズに回す改造』としまして、当店のケミカルコーナーから『オススメのオイル等の紹介』をしようと思っていたのですが、その前にご紹介しておきたいローラーのワンポイント改造がありましたので、まずはそちらをご紹介いたします。(オイルについてはまた後日執筆いたしますね。)

今回紹介するのは、こちらのローラー達を対象とした改造方法になります。

 

 

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■19mmアルミベアリングローラー各種
■17mmアルミベアリングローラー各種
■13mmオールアルミベアリングローラー

 

このローラー達、一手間かけて上げるとビックリするくらい回るローラーに変身します。
ちょっとコツが必要ですが、是非チャレンジして頂ければと思います。

今回のローラーには大きな共通点があります。
それは『アルミローラーの中心に、520ボールベアリングが内蔵されている』という事です。

以前ご紹介した『回転効率アップ! ベアリングを脱脂してみよう!』の記事でも触れておりますが、基本的にローラーごとベアリングを脱脂した後、オイルを注して上げればOKなのですが、これ系のアルミローラーの中には脱脂しても『ゴリゴリゴリ…』とした感触が残り、なかなかキレイに回ってくれない個体があります。(ローラーごとに個体差がありますので、何もしなくてもスムーズに回ってくれる物もありますよ。)

この回すと『ゴリゴリゴリ…』と引っかかる原因は『アルミローラーの構造上』の特性…所謂『ベアリングの厚入』が原因となっています。

アルミベアリングローラーには、中心部分に520ベアリングが嵌め込まれているのですが、この穴が520ベアリングの直径5mmよりも小さい穴に嵌め込まれている為、中のベアリングが圧迫されてスムーズに回らない…。
という訳ですね。

この問題、この520ベアリングを嵌め込んでる穴をちょっとだけ拡張してあげる事で解決いたします。

 

 

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まずはローラ―を準備して、『回転効率アップ! ベアリングを脱脂してみよう!』の手順でローラーを脱脂しましょう。
今回は『19mmプラリング付きアルミベアリングローラー』を選んでみました。

この状態でローラーを回してみて、スムーズに回るもの、回らないものを選別します。
脱脂した状態でスムーズに回るようであれば、オイルを注して終了になります(笑)

 

ここからが今日の本題!!
まず、回らないローラーから520ベアリングを取り出します。

 

 

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520ベアリングチェンジャー(当店販売価格 ¥1749-)があると非常に便利ですね!
520ベアリングチェンジャーについてはグルグル! ベアリングチェンジャーを使ってみよう!』の記事で詳しく紹介していますよ。

 

 

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520ベアリングと取り出した状態です。

 

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この穴をコチラの丸棒ヤスリで拡張していきます。

 

 

 

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少しづつ削っては、嵌め込み直して回してみて…を繰り返します。
非常に地道な作業ですが、『回るよーになーれ!!』と念じながら作業していきましょう!
イメージとしては、『穴を削る』というより『穴の内側にヤスリでちょっとづつ傷を付けてあげる』みたいな感覚です。
いきなり『ガリガリ!!』削らないように注意しましょう!

ある程度回るようになったら、そこで作業を終了しましょう。
穴を拡張しすぎてしまうと、今度は520ベアリングが緩くなって抜けてしまいます!!

 

 

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『拡張しすぎたかな…?』という時の簡単なチェック方法ですが、この様にローラーにビスを嵌め込んでみて…。

 

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ビス頭をグイ!っと手で押し込んでみましょう。
この時、写真の様にベアリングが抜けてきてしまいますと、穴を拡張しすぎているサインです。
これでは走行中、ローラーからベアリングが抜けてしまうので、そうならないようリカバリーしましょう!

 

 

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まず、520ベアリングの外周をダイヤモンドヤスリで”軽く撫でる様に”削ります。
表面に軽く傷が付く位で大丈夫です。

 

 

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次に先ほど拡張したローラー側の穴に瞬間接着剤を細ノズルを付けた状態で1?2滴垂らし、穴全体によく馴染ませます。
(瞬間接着剤用の『細ノズル』がないと、接着剤がドバっと出てしまいます。必ず細ノズルを付けて作業してください。)

瞬間接着剤が乾ききる前に、先ほどの520ベアリングをしっかり嵌め込んで10分程放置します。

10分放置したら、ローラーがきちんと回るか?ベアリングが抜けてこないか?を再度チェックして作業終了となります。

 

一旦はここで作業終了ですが、ここまでやってもまだ『ゴリゴリゴリ…』と引っかかるベアリングがあります。

この場合、元々圧入された段階で中の520ベアリング自体が微妙に変形してしまって、スムーズに回らない事が考えられます。

 

 

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穴を拡張してもスムーズに回らない場合はコチラのAOパーツ『520ボールベアリング 4個』に交換すると解決しますのでお試しあれ。

 

慣れない内はなかなか難しい加工かもしれませんが、こうした一手間をかけてマシンを育てる事によって、色々な場面でいつか役に立つ日が来るかと思います。

 

以上、本日のミニ四駆コーナーからのお知らせでした!!

 

 

 

 

 

 

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