みにちゅあーとキット　さんけい

なつかしのジオラマシリーズ【バイク屋】 MP03-60

1/150ということで鉄道模型でいえばNゲージスケールのこのキット。プラモ的なスケールだと1/144と考えていいのでは。そう考えると、何も活躍の場は鉄道模型だけとは限らない。航空情景シリーズを利用すれば1/144の飛行機のジオラマや展示用のベースに利用できるし、このなつかしのジオラマシリーズだと昭和初期の日本家屋もラインナップに入っているので、そこを考慮して対二次大戦中のジオラマも考えられますね。

【組立に必要なもの】

素材が「紙」と言うことで、もちろん使うのは木工用ボンドとカッターがメイン。そしてピンセット。木工用ボンドは紙に対しては意外と接着時間が短いもの。貼り直しなんてすると悲惨な目になるので、水で薄めて接着時間と張り面積を調節しよう。カッターの刃先は細かいところまで刃先が届く方がきれいに仕上がるので、通常のカッター刃より鋭い30°角の「精密カッター刃」がおススメ。さらにワンランク上の仕上がりを狙うのなら、タミヤ・デザインナイフがいいですね。モデラーなら一つは持っておきたいもの。他にもプラモデルと違って「ダボ穴」がついて無いのでピンセットが頼りになります。ピンセットはあまり小さくないもの。挟むものが紙だけにソフトなはさみ心地がよいです。
以上の工具、もちろんプラモショップで取り扱っています！

カッターの切れ味も重要！切れ味悪く上の画像のようにミシン目を切り損じると毛羽立ってしまい、重ねたりしたときに「厚み」が出てしまう。キットはかなり精密なので手でむしるなんてことももちろんご法度！

【組立】

手軽に簡単にサクッと作れる「みにちゅあーとキット」は全くの模型初心者にもやさしいので人気ですが、モデラーは何かと手を入れたがる人種なので、つい気合を入れて作ってしまいます。普段、プラモデルを作っている身としては、素材が紙なんでつい気を抜いてしまいがちですが、レーザーカッティングの精密模型ということを忘れてはいけません。プラモデルと違って「盛って貼って削って」が使えないので十分な仮組が必要ですね。ここが「作る」ことの面白いところですね。

素材の特長としてボンドを塗って貼り合わせるとその水分で少し反りますが、時間と共に元に戻ります。焦らないで大丈夫。

ダボ穴がない分、壁の取り付けは二枚重ねの二層構造にして壁同志を付け合わせる。ずれたりすると大変なので、ここの張り合わせなど十分に気を使いたいところですね。

建物の芯となるこの仕切り部分は組み上げるだけで強度と寸法がでるので、全体的に一気に組み上げながら精度を見よう。

差し込み用のベロとスリットはあるので、ここではハメていきます。中にはわざときつめになっている個所もあるので慎重に。

屋根はプリントしてある瓦模様の紙を貼りつけるだけ。スケールエフェクトでかなりリアルに見えます。はしっこの層になる部分が目立つのでサインペン等、ガンダムマーカーでも可！

後は細かいエクステリア部分を仕上げていきます。ここまで来たら後は楽勝~！