水性?ラッカー?エナメル?塗料の違いってなんなのさ?


 

 

こんにちわこんばんわ、キャプテンです。

 

 

 

今日は久しぶりに質問コーナー・・・
というか二回目・・・かな。
以前はサーフェイサーについて解説させていただきました。

結局のところサーフェイサーとは・・・?

 

今回は塗料についてです。

 

最近は色分けされているキットが非常に多いのですが、
今でも車や戦車、飛行機、お船などのキットは色がついていません
ガンプラしか作ったことのなかったキャプテン少年がお小遣いをため、
町のおもちゃ屋さんでお船のプラモデルを買ったら色が付いていなくて驚いた覚えがあります。
(あれどこやったっけなぁ・・・)

 

プラモデルは塗装するのもひとつの楽しみなのでぜひ塗装までやっていただきたいのですが
ここでよく頂くご質問は
「エナメルとかラッカーとかなにが違うの?」
ということです。

 

自分もプラモデルは作ったことありましたがここに来るまで塗料の違いなんて知りませんでしたし、
そもそも塗料に種類がある
ということすら知りませんでした。

 

模型用の塗料には

ラッカー系塗料

水性塗料

エナメル塗料

3種類があります。

(それとは別にウレタン塗料等もありますが今回はなしで)

1つずつ説明していきますね。

 

 

まずは

ラッカー系塗料です。

クレオスから出ている「Mrカラー」シリーズと
ガイアノーツから出ている「ガイアカラー」シリーズ、
写真には乗っていませんがフィニッシャーズから出ている「フィニッシャーズカラー」が
ラッカー系塗料です。
タミヤ、クレオスからは缶スプレーも出ていますが
ラッカー系塗料になります。

※追記
タミヤからもラッカーのビン塗料が発売されました。

 

特徴としては

発色がいい

乾燥が早い

塗膜が強い

色の種類が豊富

というのがあります。
基本的にはプラモデルの塗装にはラッカー系塗料が一番いいと思っています。
キットにもよるとは思いますが
たとえばガンプラやFAガールといった「作った後も動かして楽しめるようなキット」
動かした際に塗膜が削れてしまう可能性もあるので
塗膜の丈夫なラッカー系塗料がおススメです。
カーモデルで研ぎ出しまで行う場合はラッカー系のクリアーを使用するのがおススメです。

色の種類が豊富なのも魅力的です。
クレオスさんですとGXカラーという発色の良いカラーが出ていたり、
メタリックカラー、パールカラー、さらにガンダムカラーというのも出ていますね。
ガイアノーツさんはアニメ作品の色を再現した塗料が出ています。
ボトムズやダグラム、サイバーフォーミュラーにバーチャロン。
FAガール、初音ミクのカラーなんてのもあります。

使用する際にはラッカー系の溶剤で薄める必要があります。
筆塗りだと塗料1:溶剤1、
エアブラシ塗装は塗料1:溶剤2.5~3くらいで薄めてもらうのが良いかと思います。
タミヤのラッカーだとエアブラシ塗装は塗料1:溶剤2くらいで塗装してます。

溶剤ですがよく「ホームセンターなんかで売ってるシンナーで溶かせる?」とご質問いただきますが
ラッカーシンナーなら薄めることが可能かとは思いますが
モノによってはプラを溶かしてしまう可能性もありますので
模型店で取り扱っているものをお勧めいたします。

 

欠点としては

臭いがキツイ

ということです。

換気には気を付けなければなりません。
また、体にも悪いので塗装の際はマスクを使用しましょう
使用した筆やエアブラシなどの洗浄にはラッカー系の溶剤、あるいはツールウォッシュを使用します。

 

 

お次

水性塗料です。
タミヤ、クレオスから発売されています。

特徴は

ラッカー系塗料と比べると臭いが抑えられている

乾く前だったら筆を水で洗浄できる

つや消し塗料のツヤの消え具合が良い

ということでしょうか。

個人的には他の塗料と比べても比較的薄まっている塗料なので
筆塗りの場合は薄めずそのまま使っています。
エアブラシの場合でも塗料1に対して溶剤1.5くらいがおススメです。
自分の経験上水性塗料は希釈が少しシビアに感じ、
一定のラインを超えると塗料が乗りづらくなってしまいます。
あまり薄めすぎないほうが安定するかと思われます。
掃除も水で洗浄できるので無駄に溶剤を使わなくていいですが
あくまで乾く前の話です。
乾いた場合は水性の溶剤などで洗浄します。
また、
ツヤの消え具合も良いので
あまり手で動かすことのないミリタリーモデルの塗装にはおススメです。

欠点は

・筆ムラができやすい

・塗膜が弱い

という点です。
数時間、数日間乾かしただけの状態で手でべたべた触ってしまうと塗膜に指紋がついてしまう場合があります。
時期にもよるかと思いますが夏にクレオスのリニューアルされた水性塗料をを10日ほど乾燥させたら指紋が付かなくなりました。
うすめる場合は水性の溶剤をおススメしています。
水でも薄められますが薄めすぎるとプラにはじかれてしまう場合があるので
あまりおススメしておりません。

※2019年12月追記。
クレオスの水性がリニューアルされ、
弱点であった塗膜の強度や発色などがよくなりましたよ~!

 

3つ目は

エナメル塗料です。

以前はタミヤから出ていましたが最近はガイアノーツもエナメル塗料を発売しています。

特徴は

筆ムラがでにくい

発色が綺麗(特に金属色)

塗装した後エナメル溶剤を使って拭き取れる

塗料のノビが良いので筆塗りに適した塗料になります。
エナメル塗料ならではの質感があり、
金属色はとてもキレイです。
塗装してはみ出してしまった部分などもエナメル溶剤を染みこませた綿棒やティッシュなどを使えば
拭取ることが可能です。
下地がラッカーや水性の場合上から塗装でき、
落とすことも可能なので汚し塗装やスミ入れなどに使用されることの多い塗料です

欠点は

プラを弱くする

塗膜が弱い

乾燥が遅い

このエナメル塗料は自分も何回も経験しましたが
プラを弱くする成分があり、
最悪壊れる可能性があるんです。
特にスミ入れなんかしたときに発生することが多いですね。
割れる原因ですがこれはエナメル塗料というよりエナメルの溶剤が悪さしてしまっているのが原因です。
溶剤が浸透してしまうと割れやすくなってしまうのでなるべく早くふき取ってあるのが吉。
ふき取るときも余分な溶剤を乗せないよう、
例えば綿棒でふき取るときはティッシュなんかで軽く溶剤をふき取ってからはみ出した部分を落とすのが良いです。

またこちらも塗膜が弱いので触ると落ちてしまう場合があります。
あまり手で触らない箇所に塗るのがいいですね。

 

 

という感じで簡単ではありますが塗料の解説でした。
分からないことがあったら店頭でお気軽にご質問くださいませ。

 

ではこの辺で!

さようなら。

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