電動PPSHをマルイ化カスタムしてみようじゃないか!その参。パーツ加工編


こんばんは!「番頭」です。

昨日のブログ記事で、自宅のウォシュレット便座の話をしていましたよね?
壊れてしまい、パーツ欠品で修理が効かないので買い替えるって事になったのです。
んで、昼休みにケイ・ホビー近所のホームセンターさんに行ってみた所
「最近のコロナ騒ぎで中国の工場からの出荷が止まっているから、売切れたらしばらく入ってこないよ!お早めに」
って煽り文を添えて手ごろな価格の奴が在庫限りって事で販売していたので、

「そっかー。急がないといけないのかぁ」と買ってきました。

「あとは、コレを帰ったら取りつけるだけだな」なんて思っていたら

その数時間後、ケータイから「ピコーン!」と告知音がガガガ。

「オークションの商品(ウオシュレット)を落札しました!」

あ、やべえ。ダブった…。
「どーせこの価格じゃ落札できないだろう」って、数日前に入札価格より+500円だけ多く入札していたのを、すっかり忘れていました。

番頭のお尻は一つなのに、新品ウォシュレットが2つとか意味不明です。
…どうしよう、コレ?
実家にでも行った時に勝手に取り付けて、プレゼントするかなぁ?

 

さて、本題ですね!
今日は、昨日のブログの続きです。

S&T製電動ガン PPSH-41 店頭販売価格¥39,600(税込み)※未改造時のお値段です。

以前のブログでもご紹介しています。中華電動ガンのPPSH。
今日のブログのタイトルにありますが、こいつをマルイ化カスタムをしていこうという事ですね。

タイトルにもあります通り、今日で3回目。

ちなみに、1回目のブログ記事はコチラ。
↑リンクしています。
この時は、新品の本体の出来が、初期ロットのモノより良くなっている事、
試しに撃ってみてデーターを取って、カスタムパーツを集めた所でした。

そして、昨日の2回目のブログ記事がコチラ。
↑リンクしています。
カスタムパーツを組み込むために、本体の内部をバラバラに分解していく手順をご紹介いたしました。
PPSHの分解手順を細かくご紹介していた事はなかったと思いますので、忘備録としても。

さて、本日で3回目の記事ですね。

今日は、カスタムパーツを加工しつつ、メカボックスやバレル回りを組み上げていきましょう!

実は、このPPSH。ただ市販品のカスタムパーツを「ポン組み」では「何となく」でしか動きません。
こういう中華電動ガンはポン組みでは「それなり」でしか動いてくれない事も結構あります。
当店で推している最近のG&G製品とかだと、ポン組みでも結構何とかなるんですが、このS&Tの製品はまず無理。
この辺の加工は、ショップとしての経験値とノウハウですね。

本来は私としては、加工箇所は秘密にしている部分でもありますが、今回はサービスで公開しちゃいましょう!
他店や個人ショップさんとかに丸パクリされて、私が考えました!とか言われると、コチラとしてはいい気分ではありません。
ですが、一般のメカ弄り好きなユーザーさんに参考にして頂いて、楽しんでもらう分には、私としても嬉しい事ですからね。

最初はバレル回りですね。
前回の記事で、銃身まわりをバラバラにしましたね。

中華純正パーツでは、インナーバレルは歪んでいますし、ゴムパッキンの材質も固すぎてキレイに飛びません。

ですので、マルイっぽくちゃんと飛ばすために、交換です。

今回は、コスパ重視という事で、ライラクス製「BCブライトバレル」と東京マルイ純正「HOPパッキン」に交換です。
BCブライトバレルは、国内工場で精度がよく、歪みの無いバレル、
豊富なサイズ設定と比較的お手頃価格という事で、私も好んで使っています。

ちなみに、安いからって中華のカスタムバレルを組み付ける方が居ますが、ココは国産を推します。
「歪んでいて当たらないから中華バレルを捨てて、芯が出てている真っすぐなバレル」を入れたいのに
「わざわざお金を出して、歪んでいる中華バレルを入れる」ってカスタムの意味が全くない為です。
※別売りカスタムバレルでも中華製のモノは歪んでいる事が多い。

ちなみに、PPSHのバレルサイズに一番近かったのがコチラ。275.5mm。
次世代電動ガンのHK416と同じ長さですね。数ミリの差異でほぼ同じ長さです。


そして、本日のブログ記事のテーマであるパーツ加工のノウハウですが、中華電動ガンで気を付けるポイントがココです。
「バレルストッパーの切り欠き位置」
ここが中華電動ガンはチェックポイントの一つです。

元々ライラクスさんのバレルは「東京マルイの電動ガン用」なんで
今回組み付ける「中華電動ガン」ですと、ホンの僅かに位置が違っている場合があります。
特に、A&Kのミニミ系とか、個体差でズレている事がちょくちょくありますねぇ。

デジタルノギスでシッカリと計測比較して、もし切り欠き位置が違っていた場合は、
組み替える側のバレルのストッパーにヤスリで調整して、位置合わせをします。
同じにしても思ったよりも初速が出ない場合は、若干メカボックス側にバレルを寄せたりするのが有効です。

まぁ、私の中華電動ガンカスタム手法としてはアルアルです。
例えばクライタックのクリスベクター等でよくありがちですね。

ちなみに、今回のPPSHの個体は、1mmほどストッパー位置を延長するように削って位置出しをしました。
今回の加工で、未加工ポン組みと比較して初速が0.2gBB弾で3m/secほど向上しました。


あとは、センター出しのカラーパーツを移植しつつ、組み替えて完成です。
左右の固定ネジを均等に締めないと組めませんよ。
あとは、バレルを上半分のアウターバレルボディに組付けておきました。

さて、次はメカボックス側の加工ですね。メカボックスをあけましょう。


パカっと。

最近は、緑色の宇宙人の血液みたいなグリスは使っておらず、このままでも回せてしまう位に品質が向上していますね。
でも、一度全バラして洗浄してマルイのグリスで組みなおしちゃうけど。

さて、ケイ・ホビーでPPSHのカスタムをする時に必ずやる事がココ。


このメカボックスは、組みあがっている状態でも
バネ受けを取り外して、あとからバネを入れ替える事が、比較的簡単にできます。

メカボックスケースの左右の、スプリングガイドの抜き差し穴を棒やすりで拡大加工していきます。
ここの部分も社外パーツに入れ替える為ですね。同じメーカーのS&T製の64式も同様の加工をしています。

なんでこういう事をしているかといいますと

この画像。上段のスプリングガイドは、カスタムとして使う
「ライラクス製 ver.2用のベアリング付きスプリングガイド」
下段が、S&Tの純正パーツです。
バネを刺した画像なんで分かり易いかもしれませんが、
中華純正では、バネが当たる部分がプラ製で、当たり面があっていないため、
長期使用でガンガン使っていると、プラ部品がゴリゴリ削れて、最終的に壊れます。

なので、近いサイズで、バネが当たる部分がキチンとしていて
ベアリングで回転するスプリングが破断しにくい、このスプリングガイドを入れたいんです。
そうする事で、長期使用での故障リスクが減ります。

んで、S&T純正のスプリングガイドは細い為、メカボックス側の内径が狭いんで、
前述のケースの拡大加工をして、ver.2のスプリングガイドが使えるようにしたいんです。

後ろのネジの部分のサイズが中華純正と違いますので、スペーサーとネジを用意して組み合わせています。
ここもしっかり固定しないと、スプリングガイドとスプリングが暴れて、ピストンがクラッシュしますので確実に。

そして、カスタム電動ガンの場合、私がやる味付けは
「交換するスプリングのバネ受け側の先端を少しだけ内側に曲げます。」

中華のバネは、長期使用で破断したりヘタったりするので、時限爆弾ですから
カスタムとしては当然国産品のバネに交換するのですが

メーカーによっては、スプリングガイドの太さと、スプリングの内径に差がある場合があります。
ですので、連射時などにスプリングがガイドを中心に左右にカタカタと振れてしまい、

振り切れると、ガイドのベアリングの部分を乗り越えてしまい、抜けてしまう事があるんですね。
結果として、バネがピストンとスプリングガイドの中に挟まってしまい、ピストンロックをしてしまう事があるのです
ガキっ!といきなり固まるんです。

ですので、その万が一のピストンロックを回避する方法が、この先端つぶしなんですよね。
地味な加工ですが、かなり有効です。
小さい事からコツコツと積み上げる事が故障のトラブルを減らす事につながりますよ。
さて、お次は、シリンダーヘッドの気密アップですね。

中華シリンダーヘッドと、国産シリンダーヘッドの厚みの違いの為
国産シリンダーに交換して空気容量を調整する時には、必要になる事も。
ここは、よくシールテープを巻いて機密を取るのが定番ではありますね。

大抵の方は、シリンダーヘッド(上の画像では、黒いパーツ)
に直接、白いシールテープを直接グルグル巻いて解決しているかと思います。

ここも、実は私のやり方はチョット違います。

画像の様に、本来の気密をとる「Oリング」を取り外してシールテープを巻き、その上からOリングを被せるやり方を好んでいます。
このままだと、はみ出た白い部分が千切れて変な所に回ってしまうので、細いカッターで余分なシールテープをカットします。

こんな感じです。

まぁ、好みの範疇ではあるのですが、元々白いシールテープはテープそのものには強度は余りありませんので
巻いたサイズが微妙ですと、長期使用の際にシールに圧力がかかる事で、破けてしまう事がたまにあるようです。

ですので、本来のピストンから空気の圧力を受け止める部分はシールテープではなくて、
本来のOリングに、チャンと空気を受け止める仕事をしてもらう事で、シールテープが破ける事を防止しています。

シールテープは気密のパッキン替わりにするのではなくて、サイズの差異によるカサアゲの土台スペーサーとして使うというやり方ですね。
地味ですが、これでオーバーホール時期の間隔が長くなるので有効かと思っています。
本来のパーツの機能を活かしたいという考え方ですね。

とまぁ、PPSHへの組付けで、カスタムパーツにひと手間をかけて組み立ててます。

今日のパーツ加工は地味系のやつばかりですが、こういう事を積み重ねる事で壊れにくいカスタム電動ガンを組んでいく訳ですね。
おもちゃと言えど、戦場で銃が壊れるって事は兵器として失格かと思いますので。
派手な外装パーツも重要ですが、こういう所に手を抜かない事も大事かと思いますよ。

さて、本日はココまで。
明日のブログは今日の続きで、完全に組み立てをご紹介して、データー測定して完成かな?
明日の当ブログもよろしくお願いいたします!

「番頭」でした!
END

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