HALOの銃「MA5Bアサルトライフル」のレビューと店内で手直しカスタム奮闘したよの巻。


こんばんは!遂に花粉症デビュー?「番頭」です。
今度、飼い猫をもう一匹増やす予定です。
現在、私と一匹で暮らしているので出かけている間は、いつも暇そうに寝てばかりのようです。
なので遊び相手が居た方が良いかな?という感じです。
実は、鉄道担当の「だつ吉」さんのトコの子猫を、もう少し大きくなったら引き取る予定なんですよ。
さて、名前はどうしようかな?
んでは、本題と行きましょう。本日のお題はコチラ。

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中華製電動ガン「HALO MA5B アサルトライフル」小店販売価格¥116.640-(税込)

先日、ご紹介して意外と反響がある、この「てっぽー」は
人気ゲーム「HALO(ヘイロー)」シリーズでゲームに登場するオリジナル銃ですね。

店頭でも反応して頂けるお客様も多く、現物を見て「おお?!」と驚いている場面もしばしば。
先日のブログ記事でも書いた事ですし、店頭でもお客様から「アレどうなった?」なんて尋ねられる事も。

本日、たたった今、コチラの手直しカスタムが完成いたしましたので、ご紹介してみようと思います。
一言簡単に言うと「すげぇ?、すんげぇ?大変!」でした・・・。

ちなみに、分解や整備途中のバラシしていた画像のデーターをメモリーカードのデーターをフッ飛ばしてしまったので、チョッと文章が多いです。
…もう一度全バラして、画像を撮る気力は、もうありません…。
ご覧になっている皆様で、画像が無くて物足りない場合は、ホントにゴメンナサイね。

さて、今回の個体は、新品をベースにカスタムコンプリート状態での本体をお買い上げの約束で、
仕上がってからお渡しする約束でした。
という訳で、まず、ばらし始めるのですが…。

実際のカスタム内容のご紹介の前に、この銃独特の電動ガンとしての構造レビューをご紹介しましょう。

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まず、電動ガンですので、バッテリーが必要ですよね?
この銃は、通常動作用にミニバッテリー系が1本。あと、電子基盤制御となっていまして、
そのコントロール・LED発光の為に9Vの角型電池が1本必要です。
ちなみに、両方揃って繋げないと動きません。

バッテリーはグリップの後ろ、ステアーやFA-MASだったら、マガジンが入る位置にミニバッテリー系を使います。
9Vの角電池は、ゴム製の肩パッドをめくると収納可能。この独特の電子制御、電動ガンとして初の構造?
私としては「随分頑張ったなぁ?」という造りですね!まぁ、頑張っているけど、やっぱり中華(汗
造りは粗く、耐久性もさほど無かったです。(詳しくは後述)
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さて、レビューの続きです。まず電子制御の動かし方ですが、
電源/切り替えボタンを押して起動。

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マガジンが入っていない状態で電源を入れると「00」と表示されてます。
残弾ゼロの意味ですね。この状態で引き金を引いても空撃ち動作はしません。

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そして、マガジンを挿すと「95」と表示されて動かす事が出来ます。
マガジン挿入口の内側にスイッチが有って、マガジンが刺さるとスイッチが接触します。
※マガジンが入っていれば空撃ちも可能。

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あと、ボディ後ろの電源/切り替えボタンを押すことで、単発/連射の切り替えが出来ます。
「SF」セミオート。「?F」フルオート。こういうディスプレイのギミックは楽しいね。
そして、単発発射の制御がこの銃は独特です。

通常の電動ガンであれば内部に「カットオフレバー」というパーツが
電動ガンの接点を、ギア駆動で物理的に外すのですが、
この「MA5B」の場合は、前述の銃身内部の通過センサーに反応して
電気信号的にモーター駆動の電源を切っています。

 

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あと、半分オマケかも知れません。ボタン位置が遠く、あまり明るくも無いのですが
ボディ前側のボタンを押すとLEDライトがON/OFF切り替え可能。
ライトの電池は単四電池1本使用です。

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マガジンの取り出しボタンはトリガー前ですね。
ここは割りとフツー。
実際に撃ってみると、単発制御で先ほどご紹介した
ボディ内部のアウターバレル部分に通過センサーに反応して実際にBB弾が通過すると
「95」の残弾カウンターから通過するごとに、数字が減っていきます。
この辺は以前販売されていた「パルスライフル」に似た造りですね。

んで、パルスライフルと違い、「00」になると実際の電動ガンの動作もピタッと止まります。
マガジンも大体100発程度なので、丁度良いくらいかな。
一度マガジンを抜いて、もう一度挿せば「95」に戻ります。
実際のマガジンの残弾とリンクしていないので、途中でマガジンを抜いてしまうと
カウンターは「95」に戻ってしまうので注意。

 

 

とまぁ、こんな感じで動かす事が出来ます。
では、カスタム前に実際に中華純正のままで撃ってみますと…。
まぁ、皆さんが予想している通りの結果なんですが…。

「ンギャ!ンベッ!ボフッ!パスッ!」
「ぜ、全然ダメだぞコレ…。」
すごく調子が悪いです。10万円以上する電動ガンなんだけどなぁ…。

箱出し状態では、給弾不良連発で弾上りが悪く、
給弾したり、しなかったり、まとめてシッョトガン状態だったり。
BB弾のメーカーを変えてもダメ。相性とかそういうレベルじゃありません。

そして、機関部の酷いギアノイズ、連射も遅い、もちろん当たらない、
通過センサーも、反応しなかったり過敏に反応したり
そんな中、威力計測ですが、初速は、時々発射される0.2gBB弾で脅威の「35!」
オイオイ、なんですかこれ?10才パワーちょいって感じですね。

んで、そのまま単発モードで何発か撃っていたのですが…。
そのうち、ボディの基盤の辺りから…。

「パキッ!」という妙な音がしたと思ったら、
「ンベベベベベ!」って、勝手に引き金も引いていないのに
暴走して、連射で動き続けてしまいました!(驚
慌てて、バッテリーを引き抜いて強制終了。うぉ!あぶねぇ。

「あ?、これは基盤が死んだな!」
「コレを直さないといけないのか…。表示チップも死んでたら私にはお手上げだぞ…。」
…初っ端から、前途多難です。ハイ。

さて、コイツを手直しして、フツーに動く様にしなければなりません。
お客様との約束ですからね!「無理ですゴメンナサイ。」は言えません。

まずは、いきなり壊れてしまった、基盤の点検&修理です。
ココを治さないと、この銃はどうにもならないですからね。
バット見た所、何処が悪いか、私では「基盤のやられている所」が判りません。

通電テスターを使って探ってみますが、開ける前に、基盤が壊れてしまったので
元の正常状態がどうなっているのかサッパリ判らない…。
回路図なんて物は存在しません。

「う?、仕方が無い!もう一丁新品バラして見比べるか!」
はい、今回の「MA5B」は小店では2丁仕入れたので、もう一丁も分解して見比べて原因を探ります。
もう一丁のライフルも、一度も動かさずに新品を完全分解する事に。
(この新品分解したヤツは分解前に動作点検しなかった事で、後で苦労するのですが後述。)

この銃、造りが独特で分解も普通の電動ガンのセオリーとちょっと違います。
無理に引っ張ると配線が千切れます。
配線がホットボンドで固定されていますが、テキトーすぎて配線がスグ外れます。慎重に。

そして、2丁分を完全分解出来たら、基盤を2個並べて、テスターで比較して何処が死んでいるか探ります。
「あーこれは多分パワーMOSFETかな?通電テスターの電気の流れ方が違うな。」
それ以外も電気の流れ方が、少し違っている所があるのですが、良く判っていません。

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FETとは、リレー回路です。
簡単に言うと、ここで電気の流れを切り替えて、モーターに電気を流しています。
「えーい、電材屋さんでFETを同じ物を買って張り替えよう。」

完全にココ!と確証は持てませんが、多分ココという事で
FETの表面に小さく書いてある型番を探って、手配します。
「…あれ、これで使っているFETってマイナーな型番でその辺で売っていないぞ」
普段使っている電材屋さんでは扱いがありません。
別の電材屋さんを探し回ってようやく見つけてお取り寄せ。

またぶっ飛ぶと怖いので、1個だけでなく、3個購入。
このブログを書いている時点で2個余っています(笑
結果的に、故障箇所はココで正解でした。
半田ごてで、張り替えたら、基盤は正常に動く様になりました。ふぅ?。

さて、1丁目の基盤は直ったのは良いのですが、全バラになった銃が2丁分、展開されています。
こうなったら、カスタム予定の1丁もそうですが、もう一丁も手直ししないと、
マトモに動かないし、純正状態では、いつ壊れるか判りません。
結果的に、2丁の整備を同時進行で進める事になりました。えー。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA←今回、内部チューンで使ったパーツたち。
さて、それでは、メカボックスの機関部の手直しです。
何日か前の64式の記事でも書きましたが「マルイ並み・マルイ化」メニューです。
モーター・ベベルギア・シリンダー・ピストンヘッド・スプリング・辺りを交換。
シリンダーヘッドの気密も出来が悪く、スカスカなので、シリンダーヘッドの部分も小細工します。

このメカボックス、確かAGMのPPSH(ペーペーシャ)で使っていたメカボックスに良く似ています。
ちょっと細かい所が違う気もしますが。最近PPSHを弄っていないので自信が無いけど。

さて、組み立てていくと・・・。
「あ、ダメだ。メカボックスの精度が出なくて厳しい。」
標準の組み方では、マルイのモーターやベベルギアを使ってもギアの音が酷いです。
ケース内のクリアランスの設計と精度が国産とは全然違います。うー無理。
モーターの突き出しを弄っても良好調整位置に収まりません。
「やっぱりなぁ?、いつもの中華か。」
シム調整もそうですけれど、マル秘加工で、ギアノイズをどうにかします。
色々試行錯誤して、納得できるレベルまでどうにかなりました。
メカボックスを壊してしまうと、スペアパーツが手に入らないので、安全セッティング。

ちなみに、メインスプリングの部分ですが、あまり硬いバネを入れてしまうと
純正状態でそうだった様に、電子基盤に電気がガンガン流れて負担が掛かって、
また基盤が死んでしまうのは明白です。もう一度、基盤を直すのは嫌です。
いつ暴走するか判らない、時限爆弾を仕込んだ電動ガンをお客様にお渡しする事は出来ません。

ですので、この銃は通常の1J以下程度のスプリングしか使えませんね。
元々硬い、中華純正スプリングでも危ないね。
あと、流速チューン系は強いスプリングありきなので、
絶対にこの銃には辞めといた方が良いかと思いますよ。

さて、お次は銃身周りです。
実は、この銃、内部の銃身(インナーバレル)が妙に短いです。
ボディ内部で通過センサーを付けているので、銃身が長く取れない。
標準で180ミリ程度のバレル長。G3SASより短いです。
こりゃ、パワーは出せないな。
中でBB弾が加速しにくい、短い銃身でパワーを出すとなるとバネを強くしないといけない。
だけど、バネを強くすると、この銃は基盤が飛ぶ。うー。どうにもなんねぇ。

なので、少しでも加速を稼ごうと、ギリギリのセンサー部分近くまで、長い銃身を入れました。
ですが、208ミリ位で限界ですしたね。MP5より短いバレル長ですな。

あとは、少しでも空気ロスを防ぐ意味でも、パッキン交換やチャンバーの加工をして…。
銃身を押さえている「チャンバー」の出来も微妙で、給弾不良の原因はココ。
かといって、専用設計なので、他の銃から移植も出来ない…。

うー、ここもか。仕方が無い。
この純正チャンバーをベースにMOMOPAPAさん仕込みの給弾不良解決法で(詳しくは内緒)、
給弾不良の改善を目指します。
加工の結果、完全には直りませんでしたが、HOPが掛かっている状態であれば、
給弾不良は出なくする事が出来ました。
通常のサバイバルゲームでは、HOPが掛かっている状態で戦いますから、これなら普通に使えるでしょう。
ふう。
結果、ここまでやって、初速は0.2gで80前後。
これ以上は、基盤の縛りがあるから、これ以上のパワーアップは怖くて出来ません。

まぁ、当初のぶっ壊れ状態からすれば、しっかり使えて戦えるはずです。
ホント、マルイみたいに普通に飛んで、普通に戦えるレスポンス、普通に壊れない。
威力も標準の電動ガン程度の威力になりましたので、本当にフツーの銃の動作になりました。

「普通に動く」って素晴らしい!

ma53←95の部分が取れました(汗
あとは、組み立てですね。
あー!液晶表示部分のホットボンドが取れて、内部で液晶が踊っています。
こうなったら、液晶部分のホットボンドも全てやり直しですね。
全バラして、配線周りの点検です。

やり直しをしている途中で、さらに、液晶横の緑LEDが一発切れました。
ってか、LEDが弾切れってどんな品質なんだろ。
ココは、店頭でもLED電球を販売しているので、店内在庫を半田で付け替え。
ここのホットボンドの固定も甘い。うー、ここもやり直しです。

という訳で、後は組み立てて、1丁目が完成です。
…完成して終わりと思った?

ううん、やり直しです。もう一度分解です。
実際に撃ってみると、通過センサーが安定しません。
単発、連射の動きがアヤフヤです。
そういや最初のテストで安定しなかったんですよね。

ボディ内部のアウターバレルに穴が空いていて、LED電球のような通過センサーを上下に挟んでいるのですが、
紙テープで固定がしてあります。
やはり固定も甘く、横から光を拾ってしまったり、発射の振動で動いてしまい、通過センサー正常動作しません。
ああ…。ここも中華クオリティ。
ですので、光源をしっかり固定して、固定テープもしっかりとやり直し。
センサーそのものは、大丈夫だったのが救いですね。

と、いう訳で、こんな感じで組み立てて完成です!

…1丁目のライフルが。
あ、もう一丁バラバラになっているんだった…。
2丁目のライフルも、1丁目と同様の加工&セッティングで組み立てていきますよ。

…文章で書くと、たった一行ですが、この1丁目で掛かった手間ひまを、
もう一丁分やるって、大変です。

この作業やっている途中で、お馴染みのお客さまから
「手直し完成したら、その2丁目の銃を買うよ?」とご注文を頂きました!
はい、頑張りますよ!気合です!

まぁ、前述の通りのカスタム内容と注意点で組んでいきます。
1丁目である程度覚えたので、2丁目の方が流石に組み立て時間は早いですな。

あれ?組み立てたら、2丁目はマガジンを抜いても液晶が「95」から「00」に変化せず、反応しません。
さらに、時々液晶が「88」とか表示されて一切の制御を受け付けません。
おいおい、新品からバラしているから、私は壊していないぞ。なんだろう?

数日掛けてアチコチ、テスターで調べた所、基盤の組み立て時のハンダ付けが甘く、
マガジンセンサーの配線が入っている基盤のソケット裏側のハンダが雑で、
+と?がくっ付いて、強制的に通電していました。
だから、マガジンを抜いてもスイッチセンサーが通電しっぱなし&電気が迷走していたんだね。
…そんなのスグに判んないよ。もう。
表示やセンサー系のチップがぶっ飛ばなくて良かった。
半田を溶いて、やり直し。通電チェックOK。よし完成!

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と、いう訳で、苦闘3週間オーバーの「ヘイローの銃」2丁共に本日、完成しました!
いや?、久しぶりに手こずりましたね!
ご注文頂きましたお客さま、本当にお待たせしました!

ですが、手間が掛かった分、フィールドで目立てるし、ちゃんと使える銃になったので
「ちゃんと完成して良かった?」という、充実感が私にはありますね。
「壊れたままで直せませんでした、テヘペロ。」とか言えませんからね。

ホント、所有満足度の高い銃になったかと思います。
是非、ご注文いただきました2名のお客さま、可愛がって使って欲しいですね!
…でも、暫くはこの銃のカスタム作業はお腹いっぱいかな?(笑

さて、本日のブログ記事はこんな所でしょうか。
最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました!

それでは、いつもの〆のご挨拶!
皆さんご一緒に!
レッツ!ガンライフ!(σ゚∀゚)σ

「番頭」でした!

END

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