模型歴史学 


ども!NHK朝の連ドラ見ているドラマウォッチャーのケイホビーのKモデラーこと、ヤマさんです。「梅ちゃん先生」のオープニングはよかったぞ!

連ドラ「ごちそうさん」面白くなってきましたね。話はちょうど戦時中。太平洋戦争という歴史の歯車の下に生活する一市民の生活をドラマは描き出すんだけど、日本の物資がどんどん欠乏しはじめて代用製品がではじめる。そして食料も配給制になり、でもみんな何かと不満がありながら日常生活をすごす。昭和18年代の話。
この時、プラモデルはもちろん存在しなかったけど模型飛行機は当時、国策として戦意高揚などで優遇されていた。とくにディスプレイモデルとしてのソリッドモデルの人気は高くかなり模型業界は潤っていたらしい・・・。

えっ!なんでそんな話知っているのかって?先日、都内の古本屋さんを巡っていたらたまたま見つけちゃいました。

日本の模型 業界七十五年史

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なんでも、一番後ろの奥付を見てみると業界内部でどうやら配布されてたらしい。もちろん非売品。
ざっと目を通すとプラモだけではなく、明治から始まりこの本の刊行された昭和61年まで模型と世の中のかかわりを著した内容となっています。
たとえば、日本における最初の模型飛行機店(おそらく最初の模型店)に端を発して明治、大正、昭和とその時々のエピソードをからめて話は進んでいきます。関東大震災や昭和恐慌、二度にわたる大戦、最後にはガンプラ・ファミコンブームで締めくくられその内容はまさに模型と世俗といった趣です。
そう最初の模型は実際に飛ばすことを目的とした物が主流で、俗にディスプレイ用の模型が普及するのが大正以降だそうです。CIMG0997
そして戦雲急を告げる昭和になってくるとナチスにならい日本でも国策で模型飛行機(飛行モデル)の競技会や工作講習会が開かれ盛況という世相になってくるそうです。
そしてドラマ「ごちそうさん」の時代背景の昭和18年には模型飛行機は単純計算で1200万以上のキット(?)が「教材」という名目で空前の売り上げをみることになります。そしてディスプレイ用は「実体模型」と呼ばれ、時代が時代だっただけに機種機体識別用にとそれなりに売り上げを伸ばしていました。この時、実体模型は木を削る「ソリッドモデル」だったのですが、縮尺は1/100,1/70,1/60,1/50などの縮尺でこの時にすでに1/35というスケールもあったとのこと。ちょっとびっくり。
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とまあ、なかなか面白い本とめぐり合いました。ちょっとネタ的にも模型のトリビア的な話があってまた今度ご紹介します。

日本で最初の模型店の名前は「?屋」(ののや)だった。

 

それではみなさん!明日はプラモでハッスル!ハッスル!

└(゚∀゚└)ハッスル!ハッスル!!(┘゚∀゚)┘

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