番頭チューン。中華PPSH電動ガンをカスタムしてみしました。


こんばんは!合言葉は「V8!V8!」な「マッドマックス観て興奮気味」な「番頭」です。

私事ですが、来週に「住まいの引っ越し」を予定しております。
近所に引っ越しなので、毎晩仕事終わりにチョットづつ運んで自分で引っ越しするつもりです。

今までは古いアパートを2部屋借りているという変則的な生活環境だったのですが、
今度は一軒家です。車やバイク達を収納出来るスペースも出来ました。
憧れだった「ガレージのある生活」が待っています。まぁ、小さいガレージなんですけれどね。

そして、車やバイク以外にも、今までは「おもちゃ部屋に山積みに突っ込むだけ」だった
「イロイロな趣味アイテム」も、生活の部屋とは別に「趣味部屋」を作って
「自分だけの秘密基地を作ろう!」と考えています。
まぁ簡単に言うと、「所さんの世田谷ベース」みたいな感じに憧れているんですよね?
所さんみたいな、レベルの違い過ぎる凄い空間は、とてもマネできる物ではありませんが
ささやかながら「自分のくつろげる空間を作ってみよう!」という訳です。

まずは、マネキン人形を買ってきて、自分のサバゲ装備(ベトナム戦装備とか)を飾ってみるつもりです。
それと、ガンラックを作ってモデルガンやエアガンも飾りたいですね?
私は蒐集癖があるので、子供の頃から今までの長い間、自身で買い集めたエアガンや古いモデルガン系は
そのほとんどが、手放さず手元に残っています。
数で言うなら、長物・ハンドガンを合わせると、200-300丁はあるんじゃないかな?
ですので、飾りきれず、山積みです。
部屋にも置ききれず、会社のアチコチに隠しています(内緒で。)
今度は、全部収納して、部屋の中で飾る銃は専用の場所を用意して、ローテーションで入れ替えたりして
「自分だけのモデルガン博物館」として「展示ごっこ」で遊んでみるつもりです。

てっぽー以外も、マンガ喫茶みたいなデカイ本棚や、作っていない在庫のプラモも棚と作成テーブルも
引っ越しで持って行って用意して?などなど。
こんな感じで、私は今「秘密基地の夢」の妄想が広がっております!えへへ。

…ですが、実現の為には… 一生懸命仕事しないと、そういう資材も買えないのです。
ですので、今日もお仕事頑張ります。

さて、それでは本題と行きましょうか。
今日のお題はコチラ。

PPSh-41_from_soviet←写真は実銃。

S&T社製 電動ガン PPSH-41
現地風にいうならば「ペーペーシャ」って名前のマシンガンですね。
国産では発売されていない、独特な形のクラシックな形状の電動ガン。
デカイ「あんぱん」みたいな丸型のドラムマガジンが特徴的ですね。
本物の話としては、2次戦時のソ連兵が採用しており、ソ連兵以外でも、鹵獲したドイツ兵に使われていたり、
その後、朝鮮戦争やベトナム戦争等で共産圏で幅広くも使われていたりして、
当時を題材にした戦争映画等で結構登場します。ですので、マニア人気のある銃ですね!

昔は国産で「ハドソン産業」さんで火薬のモデルガンでも売られていたのですが、メーカー廃業の為、絶版です。
現在入手できるペーペーシャは、この「S&T社」の電動ガン位です。

このS&Tの電動ガンも、低価格の割にはソコソコ出来が良く、最初から木製ストック&金属ボディ。
低価格な分、木製パーツや金属パーツの品質もソコソコですが、
実銃の安価な量産マシンガンとしてデビューしたコンセプトとして考えれば、良い感じの見た目です。
そして、ボルト部分の銀色パーツを内部ピストンに引っ掛けてブローバック動作をするという、面白い構造をしています。

た・だ・し、やはり「中華」は「中華」。内部は過信はできません。
内部のエアガン性能としての品質&耐久性は低く、連射が遅く、当たらず、壊れやすい。
現在の高性能な次世代電動ガンが猛威を振るっているサバゲーの状況で
中華純正の箱出しのままでは、とても勝負にはなりません。

今回の個体はお客様のご依頼で
「買ってすぐに壊れてしまったので、性能&耐久性アップをして欲しい」
というご依頼でした。はい、頑張りますよ?。

 

さて、カスタム方針ですが、
以前より当ブログで私のカスタム記事を読んで頂いる方でしたら、ご存じでしょうが、

サバゲーで、多くの方が使っている、マルイの製品と対戦するワケですから、
マルイ製品と同じ位の連射サイクルや飛距離・命中精度は必要です。
ですので、「マルイ製品と同じような性能」が欲しいのです。
「国産のマルイと同等程度のセットアップにする事」

つまり「マルイ化」が私のカスタム基本軸です。

 

さて、作業を始めましょう。内部の分解点検です。

オーナーさんが仰るには、
すぐ壊れた。ギアが空回りする音がしているとの事。
どれどれ?。早速分解してみましょう。

外装をバラしてメカボックスを取り出します。

IMG_0728_R
…あ、バネが入っていない。
画像の指先の部分に本来でしたらスプリングが引っかかっていて、単発や連射の切り替えの補助をしているのですが
居なくなっているのか、最初から入っていないのか…?
中華だから、外れてどっか行っちゃう事もあるし、どうだろう?
まぁ、今回は手持ちの似たような小さなスプリングで作成して取り付ける事にします。

IMG_0729_R
内部を開けてみました。PPSHは独特のメカボックス形状をしています。
うん、スプリング以外は、基本中華純正のままだね。未改造と言っても良い位。
一度洗って、グリスは入れ替えられているみたいですね?。
さて、ギアが空回りしているとの事でしたが、どこが原因かな?

IMG_0730_R

あ、モーターにかかる「べベルギア」が妙に削れています。
ココで空回りしてしまっているようです。

IMG_0731_R

ギアの空間設定が広すぎて、ギアが動いてしまってケースに当たってしまっている跡がありますね。
予想なのですが、モーターの先端のギアとの噛み合わせの幅が広すぎる→ギア同士がちゃんと合わさっていない
→ギアの先っぽダケで噛んでいた状態で回す→ギアの歯の先端部分が削れる→完全に削れて空回り
といった感じで、いわゆる「シム設定のクリアランスが広すぎる」って事が原因でしょうね。

本来、電動ガンの内部には「シム」と呼ばれる「薄いワッシャー」が入っていてギアの噛み合わせを調整しているのです。
ここのワッシャーが足りなかったのが、原因みたいですね。

IMG_0732_R
あ、ココもダメだ。
ピストンヘッドと言われるパーツの先端のゴムシートが剥がれていました。
マルイ純正ですと、強力な接着剤が張ってあり、剥がれないのですが、そこは中華の神秘w
接着剤が貼ってある形跡すらありません。ゴムシートが暴れた跡もあります。
もちろんこのまま撃つと、ピストンクラッシュしますね。

うーむ。このギザギザって、後加工?ゴムシート張り替えて入れ替わっていないかな?
コレ?それとも、中華純正かな?

まぁ、どっちにしろこのままじゃダメなんで、このパーツは交換です。
このPPSHは「ライラクス製 VER.3 シリンダーヘッド」が同寸で流用が効きますので
故障パーツを直さずに、入れ替えました。
その他の部分は、特に異常は見当たりませんね。
それでは、番頭流のマルイ化セットアップと行きましょう!

IMG_0733_R

ボックスを組み付ける前に、一枚撮影。
今回交換したパーツは

モーター。
マルイ純正のEG1000Sに交換。これで東京マルイ製品と同じような連射とレスポンスを確保しています。
※中華純正は、トルク重視型のモーターの為、耐久性&連射&レスポンスが遅い。

べベルギア。
マルイ純正のギアに交換。マルイのべベルは優秀で破損確率は他のカスタムパーツに比べても相当低い。
マルイのモーターとのマルイのギアを使うと、ギアの噛み合わせ角度がマルイ同士のパーツとなって、適切になる。
結果、ギアノイズが少なくなり、スムースにギアが回る。

ピストンヘッド
ライラクス製の物に変更。中華銃全般に言えるのだが、中華製品は、ゴムパーツが甘く、
この銃の場合、空気の吐出のシーリングが良くない。いわゆる「圧縮が出ないスカスカ状態」となってしまう。
なので、国産社外品のピストンヘッドを使って、ピストンの圧縮を確実なモノにする。

シリンダーヘッド
ライラクス製の物に変更。
前述のゴムシート破損が無ければ、交換する必要はなかったかもしれない。
ただし、通常の番頭チューンでは、シリンダーヘッド先端の気密Oリングを国産の物に交換する事が多い。
今回はヘッド丸ごと国産パーツになったので、Oリングはライラクスのままです。

 

あとは、メカボックスを組み立てていきます。
前述のシム設定もやり直して、ギアのクリアランスも点検して組み立てていきます。

あ、そうそう。ココも地味に重要。
IMG_0734_R
スプリングガイドにワッシャーの追加。
指先の銀色の円いワッシャーを追加で入れました。マルイの純正品。
S&T社製品以外でもよくあるのですが、中華銃はここにワッシャーが入っていない事が多いです。
国産の東京マルイの銃ですと、純正で必ず入っています。
バネの性質構造上、バネが縮むと、縮んだ状態でバネは全体が回転します。
その縮んだ状態をワッシャーで受け止めてバネ全体を回転してやる必要があります。

中華銃は、ここのワッシャーが省略されていて、プラ製のスプリングガイドが
長期使用でゴリゴリ削れて破損したり、
プラバーツにバネが齧ってしまい、変な捻りが出て、バネの破損やピストンクラッシュを誘発させます。
こんな地味なワッシャー1枚ですが、入っているといないでは、破損リスクが全然違います。
地味だけど、本当に重要。
中華銃は、特にぶった切ったバネが入っていて、先端がこのプラガイドに刺さって壊れる事もありますので
中華純正のぶった切りスプリングを使うのは止めましょうね。
今回のPPSHは国産の社外バネが入っていたので、そのまま使いました。

ちなみに、小店で作成している「S&T 64式小銃電動ガンのカスタムコンプリート」では、このワッシャーは必ず入れていますよ。
さて、あとは、メカボックス以外の部品のチューンですね。

IMG_0735_R
まずはココ。配線のコネクターです。
中華なんで、コネクターの内部の端子の造りが悪く、端子がガバガバで、
バッテリーによっては端子が接触しなかったり、
端子の接触面積がほんの少ししか通電せず、通電不良によりコネクターが発熱して溶かす事もあります。
最悪のケースですと、融けたコネクター同時が漏電して
Lipoバッテリーの発火原因になったりする恐ろしい個所です。
ですので、コネクターの根元で切って国産メーカーのコネクターに貼り換えます。

そして、PPSHの新品から、以前にも何本かカスタムしていますが、
全てのPPSHは、コネクターの配線の色が中華純正ですと逆です。
普通は、赤がプラス 黒がマイナス の電気を流すのがお約束なのですが、

PPSHは皆、なぜか逆です。赤にマイナスです。
そして、モーター側のプラスマイナスも逆なんですよね。
モーターの端子部分に赤いペイントが入っている所がマイナスという謎仕様。
流石、中華の神秘!

今回は、国産モーターに入れ替えて、配線の色を正規にしたので、
このままですと、ソケット位置でプラスマイナスの電気の流れが逆になってしまいます。
ですので、端子の部分のソケット先端を左右入れ替えて、見た目も流れも赤がプラス電流にします。

さて、お次。

IMG_0737_R

インナーバレル(内部銃身)も交換です。
正直、中華のバレルは全般的に出来が悪く、マルイ並みの精度が出ない物が多いです。
ですので、今回はマルイ純正より安価でマルイ純正みたいな精度のある
「ライラクス BCブライトバレル」に交換しました。
サイズラインナップ的に同寸が無くて、ちょっと先端が出てしまったので、
その部分にマーキングして、カット加工&先端のテーパー処理をしました。

あと、銃身根元の「HOPUPのゴムパッキン」も国産のマルイ製に交換です。
先ほども書きましたが、中華製品は全般的にゴム系部品の造りが悪く、
BB弾を咥えて、HOP回転で飛距離や安定性を持たせる重要な部品なのですが
ここの出来も国産セッティングにしてマルイ並みの命中精度を出します。
地味だけど、ここも結構重要。

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あとは、全体をパチパチ組み立てて完成&動作チェックです!

小店は20メーターレンジがありますので、組み付け後実際にレンジで撃ってみて点検です!
20メーター先で10cmの的にカンカンっと小気味よく当たる、国産並みのレスポンスの良い銃に変身できました!
初速は90-92メーター程度、秒間サイクルは17発程度と、ちょっとした調子の良い国産電動ガンみたいな感じです。
付属のドラムマガジンでバリバリ撃ちまくれる面白い銃になりましたよ!
ハイサイクル仕様まではいかないので、ブローバック機構も活かしておきました。
フレーム上面のボルトが連射と同調してカキカキカキっっといい音でちょっとウルサイ位です。
これなら、撃ってて楽しいので、満足して頂けるんじゃないかな?
オーナーのU様、お待たせしました!楽しんでくださいね!

 

ちなみに、ココまでの費用ですが、今回のケースでは
通常ですと工賃+パーツ代で¥25,000位って所でしょうか。
「俺もPPSH持っているんだけど、チューンして欲しい」なんて方もご相談くださいませ。
お預かりでお時間もかかってしまいますが、頑張りますよ?。
新品のコンプリート作成も本体が入手できる限りは頑張りますよ?
ご相談くださいませ。
さて、本日はここまで。

それでは、いつもの〆のご挨拶!
皆さんご一緒に!
レッツ!ガンライフ!(σ゚∀゚)σ

「番頭」でした!

 

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