ハイサイクル電動ガンを「室内戦スペシャル!」にカスタムしてみた(動画アリ)


こんばんは!当ブログではお久しぶりですね「番頭」です。

最近の私の近況としては…。
IMG_0594_R←名前は「小松姫」としました。
先日のZEEKさんでの定例サバゲ会で「里親募集」をしていました。
丁度飼い猫を1匹増やしたかったので、ZEEKの小隊長さんにお願いして1匹引き取らせて頂きました。
心配していた先住猫との相性も大丈夫で、仲良くしています。
以前は、一匹だけで飼っていたので、ヒマで寝てばかりだった先住猫さんですが
随分マメに子猫の面倒をみており、一緒に遊んでいます。
なので2匹で元気に昼夜問わず家中を走り回っていますね。
この子は子猫の癖に気がとても強いw ウチの成猫が押されていますよ。
私はチョット寝不足ですが、猫さん達は良い感じです。

さて、本題と行きましょう。

今日は「番頭カスタム」のお話です。お題はコレ。
「ハイサイクル電動ガンで単発レスポンスの良い銃を作ってみよう!」
です。

「ハイサイクル電動ガンシリーズ」はサバイバルゲームに特化したメーカー純正カスタムシリーズ。
その名の通り「連射回転の速い、弾幕重視の銃」として、メーカー純正でカスタムされてる銃ですね。
メーカー純正のセッティングと価格も絶妙で、後からカスタムしてハイサイクル化しても
この値段と性能を両立する事は無理ですね。コストパフォーマンスに優れています。
ちなみに、MP5シリーズ・G3・AKショート・ステアー・P90と複数の機種で発売されています。

さて、今回の私がカスタムベースとした機種はこちら。
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東京マルイ MP5K HC 小店販売価格¥25,747(税込)

お客様からのご依頼で持ち込まれた「K(クルツ)のハイサイクル」
実は、過去のブログ記事「インドア戦用の単発スペシャルのカスタム」
読まれて刺激を受けたお客様が「私の銃を単発スペシャルにして欲しい」との事で持ち込まれました。

ただ、他のハイサイクルシリーズの機種をベースに「単発スペシャル」を作成した経験はありますが
「クルツHC」をベースで「単発スペシャル」を作った経験が私にはありません。

ですので、まずは「セッティングデーター取り用のテストベット」として、
店頭にあった「クルツ・ハイサイ」の中古品本体を実験材料にしてみました。
そして「テスト結果が良好ならば、同じセッティングをお客様の持ち込まれた本体に施工する」という段取りです。

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用意してみたパーツはこの辺。

「ハイサイクル系ベースの単発スペシャル」ではお約束のパーツ群。
過去の記事でも書きましたが、一番重要なパーツはコレ。
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←いいアイテムなんですよ!
KITBOY社製 スリムステップ3 FET(電気回路) 販売価格¥5,598

今回のカスタムで一番重要となる電気回路パーツです。
過去のブログ記事でも書いた内容ですので、重複しますが、最近読み始めた方の為に書きますと
内部に電気回路を搭載する事でピストンの停止位置を調整できるので、驚異的な発射レスポンスを体感できます。
停止位置が調整できるって事は、内部のピストンが発射寸前のギリギリの位置に停止できるので
「ニュィッ・パン!」というレスポンスも、
まるでガスブローバック銃の様なトリガーレスポンスに変身できるのです。
本当の速射が出来る電気回路なんですよ。
その気になれば、単発ポジションで、連射の様な「指きり速射」も出来る優秀なパーツです。
ゲームセンターのてっぽーゲームみたいな「ガンコン撃ち」だって可能です!
さて、組み立て自体は、私としては「いつも通り」です。
配線・半田ごて、電工ペンチ等、工具と材料あれば、
いつも通りにパチパチ組んでいきます。

今回、ただ組んだだけでは面白くないので、耐久性重視の故障防止策として、
ちょっとした「加工」をしておきます。この辺はノウハウですね。

それが「コレ」。「セレクタープレートの通電対策」
IMG_0599←指先の部分を加工します。

マルイのVER.2や3系の電動ガンの多くは、電気の流れとして
右の画像のように、単発/連射のレバーを切り替える「セレクタープレート」に
金属板が組み込まれており、ここに接触して電気を通しています。

未改造の純正品位でしたら「いきなり故障する箇所」ではないのですが、
高度なカスタムしたり、何年も使い込んでくると、
この「セレクタープレート側」か「接触面のスイッチ側の金属板」が悪さをして、通電しなくなる時があります。
「セレクターを切り替えて、撃とうとすると単発の位置だけが通電しない」
なんていう時には、ここら辺を疑って通電しているかチェックすると良いです。

バッテリーや電線・モーターに負荷のかかり易いセッティングでよく発生する事例でして
ソコソコ負荷を掛けている「ハイサイクルカスタムの未改造純正」でも時々発生する様です。

「電気をバンバン流して撃ちまくる」→「電気抵抗で熱が発生」
→「サイドプレートが熱で変形」→「浮いてしまい接触しない」→「撃てない」
という、順番で通電不良が発生するみたいです。

接点の解説ですが、マルイ純正の構造は、
セレクターが安全位置では「金属同士が接触しない」位置です。
単発位置で「プレートに接触します」そして、フルオートの位置では「奥に入り接触面が増えます」
特に、使い込んだAK47等のVer3メカボックスで、「単発が撃てなくなる」故障原因の多くは
「サイドプレートの接触位置の焦げ付き」や「変形による接触していない」という事が多いです。

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「だったら、最初っから通電しっぱなしにしてしまえば良い」という事で半田でブリッジ化して通電しておきます。

今回持ち込まれた「Kハイサイ」も同じ所が故障していました。
転ばぬ先の杖って感じで、カスタムするなら、最初からやっておいても良い箇所かな?

 

さて、カスタムに当たり、簡単に壊れないようにアチコチのパーツを入れ替えます。

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SHS 13:1 ハイサイクルギア 販売価格¥3,000(税込)

ハイサイクルシリーズとほぼ同等のギア比のギアセット。
電気回路が入って勢い良く回すので、純正のギアでは強度が足りず欠けてしまうのです
マルイ純正よりも丈夫な材質で、ギア破損のリスクを低減させます。

ただ、SHS純正のままですと、ピストンストロークがスタンダード用で長い為
そのままハイサイクルとして「ぶん回す」と、ピストンがクラッシュします。
エンジンのレッドゾーンまで回って、動きについて行かない感じですね。

ですので、サンダーで一部のギアをカットして、マルイのハイサイクルと同等に
「ショートストローク加工」して組み付けます。
ギアのシムセッティングも違うので、ハイサイにそのままのシム設定では、内部ギアが引きずってしまいます。
なので、ちょっと組み付けにはコツと経験がいるギアですね。

ちなみに、ハイサイ系は軸受が最初から丈夫なメタル製なので、ギア軸受は純正のままで大丈夫ですよ。

あと、これも入れます。

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SHS タペットプレートディレイヤー 販売価格¥194(税込)
ギアに張り付けて、給弾タイミングの時間を延ばすアイテム。
マガジンによっては、BB弾の駆け上がりのテンションが足りず、給弾不良になっている銃にも有効です。
今回は特に高速連射で、給弾タイミングがシビアですので、確実に給弾できるように入れておきます。

そして、今回のご依頼は「パワーアップもしたい」との事ですから、この辺のパーツも入れておきます。
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「純正パワーで十分」って方でしたら上記の画像のパーツは「単発スペシャル」としては不要ですが、
少しでも威力を上げたいって方ですと、この辺のバネやシリンダー、ピストンヘッド等を入れる必要が出てきます。

ただ、この「クルツHC」に関しては、一つ問題があって…。
コイツ「非常にパワーアップがやり難い」銃です。
「小さいボディで銃身が短すぎるクルツ系は内部でBB弾が加速せず、パワーがそれ程上がらない」んです。
クルツHCに関しては、メーカー純正のセッティングは、かなり絶妙です。

無理にでもパワーを捻り出すって言うならば、法律違反上等の強力スプリングを突っ込み、
無理にパワーを出すって手もあります。
ですが、バネが重くなってはレスポンスは悪くなりますし、連射も遅く、バッテリーの電池切れも早いです。
そして、メカボックスやギアに負担を掛けますので、破損リスクが高いです。
いわゆる「流速系チューン」になってしまいます。
流速チューンは基本的に、0.28gBB弾等の「重い弾」でないと弾道が安定しないので、
サバイバルゲーム会場で、重い弾が使えない限り、ゲームで使える銃になりません。
プレイ相手にも怪我をさせてしまいやすいです。

なので、そういうチューンをやらない「番頭」としては、銃身の短すぎるクルツってパワーがとても上げにくいです。
さて、機関部は完成しましたが、組み上げていくと別の問題が発生しました。
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電気回路の収まるスペースが無い!

元々この機種は「ぎりぎりまで小さいサイズの電動ガン」ですから、内部スペースに余裕がありません。
電気回路を入れると電池のスペースが無いんです。

ですので、解決策として、このパーツを組み合わせます。
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ケイ・ホビーオリジナルパーツ
MP5K ストックアダプター 販売価格¥12,000(税込)
今回のカスタム銃である「クルツのHC」だけでなく、スタンダードの「クルツ」や「PDW」でも使えます。
軽量樹脂製のストックチューブ。M4系の伸縮ストックが使えるようになります。

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実は、内部が空洞になっていて、バッテリー等を収める事が出来るパーツなのです。
電気回路の収納にはコレしかないかと。ストックを付ける事で安定した射撃も出来ますね!
この空洞スペースに電気回路を収納して、バッテリーは本体の本来の位置に収めます。
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という訳で、組み合わせました。ストックチューブは無加工で組み合わせできます。

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飛び出た銃身を保護するのも兼用で、サイレンサーと組み合わせて完成です。
軽量で振り回しやすく、悶絶レスポンスのカスタム銃の完成です!

 

ただ、文章で「できました!」と書いてもツマラナイので、スタッフ「ケンちゃん」頼んで動画で撮ってもらいました。
単発レスポンスの速さを見てもらおうと、反則な「ガンコン(ゲーセン)撃ち」です!

単発→高速引きでの単発速射→連射 と切り替えて撃っています。

 

元々、ハイサイクル系なので、単発も早い方ですが、ここまでの単発レスポンスは電気回路の恩恵です。
電気回路が入っているので、連射もちょっとだけ早くなりましたよ。

一応、データーにすると

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左画像が、純正状態。右がカスタム後です。

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以上「ハイサイクルベースの単発スペシャルカスタム」のご紹介でした!
今回作成した「テスト機」は、最初売ってしまおうかと思っていましたが
せっかくなので、店頭に飾っておきますね。
是非、店頭でガンコン撃ちで単発高速速射を試してみてください!
試し打ちは無料ですよ。

あ、ハイサイ以外でも「単発スペシャル」は作れますよ。
モーターやギア比を入れ替えればよいので、スタンダード系の電動ガンであれば、
「単発スペシャル」のセッティングに持ち込む事は可能です。
ですが、次世代系orコン電系は無理です。ごめんなさい。

是非、カスタムのご相談もお待ちしております。
それでは、本日はここまで。
それでは、いつもの〆のご挨拶!
皆さんご一緒に!
レッツ!ガンライフ!(σ゚∀゚)σ

「番頭」でした!

 

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