おススメ! 超精密シートベルト


どもっ!車の運転席の3点式シートベルト。実はボルボが特許を持っているんですが車の安全のため無料で公開したそうです。ケイホビーのKモデラーことヤマさんです。
意外と太っ腹のボルボ。さすがに高い安全意識は伊達ではない。

さて、モデラーにとって永遠の課題、シートベルトの表現。シートベルトといえば必須なのは、カーモデルと飛行機。シートベルトはコストがかかるせいか必ずデティールアップパーツのお世話になるところ。飛行機モデルだとここ最近の定番はエッチングパーツですね。
今日、ご紹介しますのは

ファインモールド シートベルトセット・日、独、米

CIMG1329CIMG1333
これが発売される前まではシートベルトの表現はエッチングが主流でしたが、ファインモールドのナノドレットシリーズにおけるプラパーツがブレイクスルーとなりました。最先端のCAD /CAM技術の一歩上行く彫刻技術と経験値の塊である射出技術の融合で見事なプラスチックパーツが出来上がりました。

ナノドレッドシリーズの時もそうですが、発売前の試作品を見たときもこのシートベルトのすごさには度肝を抜かれました。一般的にプラモデルのパーツは実用性が全くない物ですがここまで再現するのかという商品開発力は驚きましたね。
今回、サンプルとして用意したのは

サイバーホビー1/32 ドイツ空軍Bf110 D-1/R1「Dackelbauch」コクピット

54542_1

CIMG1323

1/32というとデティールにごまかしが効かないレベル。だって近いスケールで1/35のミリタリーシリーズでフルデティールができる細かさだからね。
CIMG1332

上がキット純正のエッチングパーツ。同じ「シートベルト」なのですがすごい表現力ですね。
OLYMPUS DIGITAL CAMERAOLYMPUS DIGITAL CAMERA
同じく塗装してみました。エッチングパーツはやはり塗装の前にプライマーの塗布は必要です。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

同じ「腰バンド」と呼ばれる部分。どうしてもエッチングは薄い金属の板なのでこの表現が精いっぱい。さすがプラの成形パーツならミシン目までばっちり。金具の形もしっかり。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
パーツ自体もかなり柔らかく、「ぽきっ」といくことはない、どちらかというとプラペーパーな感じ。軽くエナメル塗料でスミ入れを施しております。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
じゃーん!前をファインモールドのベルト、後ろを純正エッチングパーツ。見比べてください。
OLYMPUS DIGITAL CAMERAOLYMPUS DIGITAL CAMERA
後ろの席は「肩ベルト」ないじゃんと思いきや、当時は、日本もそうですが、多座機では後ろの席は2点止めだったそうで激しい機動はしないことを前提としているらしく、体を固定するより攻撃中に動き回ることが優先されているんだそうです。パイロットの席でさえ体の固定がメインではなく重い操縦桿を引き上げるために肩ベルトが必要ということで、激しい機動に振り回されないためより作業優先な姿勢がプロペラな時代の話ですね。やがてジェットの時代になり激しいGや音速飛行に耐えられるようにと体を固定するという役割が出てきます。こう考えるとベルト一つとっても興味が尽きないですよね。

よくモデラーの間では「良い模型はその構造までがわかる。」と言われますが正に「どのバックルにどのようにベルトが巻き付いているか。」「どことどこを締めるのか。」までが丸わかりの本パーツは良い模型の見本と言えるでしょう。

実物はレジ横に展示してありますからどうぞお手に取ってご覧ください。

それではみなさん!明日はプラモでHappy Modeling
See You!ーヾ(*ΦωΦ)ノ

 

Comments are closed.