今日は、知り合いのAFVモデラーの友人からオットーカリウス氏の死去と聞きいささか驚きが隠せません。
日本では第二次大戦の戦史好きな人たちからは古くはヴィットマンと並んでドイツの戦車エースとして有名でしたが、特に他分野のモデラーたちが知るところになったのは、かの宮崎駿監督、大日本絵画刊「泥まみれの虎―宮崎駿の妄想ノート」で紹介されたのが大きいのでしょうか。
本文中に紹介される大戦中の数々のエピソード。よく生き抜いたなと感動しきり。そこには、オットー氏の計算された生き方と戦術がベースに合った様な気がします。必死に激戦を戦い抜いた彼も戦後は薬剤師の免許を取得してドイツ・ラインライトで「タイガー薬局」を経営してその人生を全うしました。また一つあの大戦の生き証人が鬼籍に入られたのも時代の流れなのでしょうか。
さて、彼の搭乗して指揮した戦車として有名なのが「タイガー?」と「ヤークトタイガー」。ともに過去、タミヤからオットー氏自身のフィギュア付きでスペシャルパックで発売されていました。今では流通在庫のみとなったしまいましたが。なかなか見ないことしきりですが。
タミヤ 1/35 重戦車タイガー?
店頭価格3,888円
オットー氏の最初の活躍に搭乗していたのが「タイガー?」の中期型。彼がタイガーの搭乗員訓練後、第502重戦車大隊第2中隊に配属されて乗ることになるんですね。2008年ころにフィギャ付属でカリウス・バージョンがでていました。本キットならマーキングを手書きやサードパーティー製のデカールで再現可能ですね。
アカデミー 1/35 重戦車タイガー?
店頭価格4,665円
こちらはアカデミーのキット。ノルマンディー70周年記念キットということで少し手を入れている個所もあるみたい。タイガーマニア、特にコレクターな人にオススメな一品。
タミヤ 1/35 重駆逐戦車ヤークトタイガー
店頭価格4,865円
大戦後半、オットー氏は第512重駆逐戦車大隊に配属されヤークトタイガーを指揮することに。しかし、強そうな見かけとは裏腹に故障も多く愚鈍なヤークトタイガーに彼はいら立ちを募らせることに。そしてアメリカ軍に包囲され戦い最後の日にこの主砲を爆破し彼はその戦車乗りとしての役割を終了することになります。
こちらも2010年にスペシャルパッケージとしてフィギュア付きで販売されました。
昨年はハセガワから大空のエースたちのフィギュアセットとキットのコンボセット。そしてドラゴンからはミハエル・ヴィットマンのフィギュア付きタイガーが出てちょっとした騒ぎになったのも記憶に新しいところ。今回もまたオットー・カリウス氏の人生に敬意を払いキットの再販を望んでしまいます。
あの戦争から70年たちキットを手にすることであの時代を追体験してみては。