親子飛行機「ミステル2」が入ってきました!


どもっ!親機と書いて長野名物おやきを思い出す。子機と書いて「古希」とダジャレをいうケイホビーの古希モデラー?ことヤマさんです。

いや、でも実際、おやきはうまいですね。信州地方のサービスエリアに寄ると必ずと言っていいほど食べてしまいます。中のネタは定番の野沢菜以外にもひじきやニラなどもいいし、変わったところだと、前にピーマンチーズなんか食べたことがあります。

えーっ、太古の昔から日本人は大きい物の上に小さい物が乗っかると「親子?」と形容しがちですね。ちょっと前までは親子電話、親子時計、親子漫才?なんてございますが、今日紹介するのは「親子飛行機」でございます。

ハセガワ 1/72 Fw 190A-8 & Ju 88G-1 `ミステル2`

店頭価格5,248円

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第一次大戦終了後、飛行機という発明品がそれなりに安定した技術を伴ってくると人間はさらなるよくばりな使い方を思いつくもので、空を飛ぶ物の上からさらに物を飛ばせばば便利じゃねぇ、と相成りました。航続距離は伸びるし、戦う力も増えるしいいことづくめだからと思って世界中の軍が研究し始めました。
ソビエトなんて爆撃機の護衛にいいんじゃん。なんてことで爆撃機に戦闘機を担いでこれで戦闘に参加した記録が残っています。そしてこの構想は第二次大戦終了後にアメリカが引き継がれます。そして、ドイツでは大きい爆弾を飛行機にすればかなり強力な兵器になるぜ!と考えた人がいて実用化に向けて1941年から研究がスタートします。そしてとうとう1943年の半ばにカタチなります。
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もともとは成功すれば分厚い鋼鉄も貫通するので艦船を目標にして、イギリスのスカパフロー港攻撃を目論んでいましたがドイツが傾き戦線も縮小すると活躍の場が少なくなります。もともと無理やり2機合体したような機体では制空権を確保されてないような空域では敵戦闘機の格好の餌食に。
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それでも何かできすことをとして「アイアンハンマー作戦」や「オーデル橋梁攻撃」なんて参加していますがどれも戦果なし、それでもミステルの名のもとに約250機生産されたそうでこの兵器としての飛行システムの難しさが分かります。日本ではドイツほどの技術力もないので構想は似ていますが機体をコントロールすることができないので「人」が操縦することでその目的を達成しようとしますがやはり無理でした。これが一式陸攻と桜花という特攻兵器のシステムで形になります。
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さてこの下部の1.7トンの爆薬を搭載するJU88の先端は「象の鼻」と呼ばれ、ただの空気抵抗を減らす「覆い」ではなく、成形炸薬と呼ばれる作りのプローブ部分となっています。この中は中空になっていて、この長さは最適な爆発位置になるように長さが決まってます。同じ成形炸薬のバズーカの砲弾に比べるとかなり大きなプローブですが先端には4つのヒューズがついて起爆させます。巨大な成形炸薬を飛行機に搭載する構想は日本にもありました。もちろんその爆弾の巨大さゆえにコントロールが難しく結局日本でも目的が達せられることはありませんでした。それが桜弾機と呼ばれる飛行機でした。

この日独共通の運用思想の航空機は本来の目的よ欲張りすぎてその機能を拡張すると運動性が悪くなりエスコートが必要になる。という法則を無視すれば制空権が必要というこれまた共通の法則で目的が達せなくなることが当時の国の結末を暗示するようで・・・。

日本語では「親子飛行機」なんてちょっとほのぼのしたネーミングですが、英語でいうと「パラサイトプレーン」要するに寄生飛行機。まーミステルというのが宿り木と言う寄生植物の意味ですから、だいぶ日本語ととらえ方が違いますね。

それではみなさん!明日はプラモでHappy Modeling See You!ーヾ(*ΦωΦ)ノ

 

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