?前回までのあらすじ?
? 3月21日-24日 ?
エアロアバンテ・ササハラ号 ダブルツインマーク2セカンドver2は
他のオフロードマシーンと比べて飛びぬけて高い速度性能と一定の成果をマークするも、
オフロードマシーンとしてはやはり低すぎる車高により、
大粒の砂利が敷かれたエリアでは、完走にはかなりの運を要する事が発覚。
このマシーンで得られたデータと
ウェイト増強・制振ユニット「マスダンパー」の優位性を活かし、
ササハラは新型マシーンの開発に着手。
3月22日(日)のミニ四大会にて仮設されたテストコースでは、
たった数mのコースを真っ直ぐ走破できる車体が、10%を切っていたとのことで、
この事実はすなわち、
とりあえず走破できれば、スピードに関わらず全レーサーの10%に入る事が出来る
ということを示していた。
完走の為のマストアイテムはやはりワイルドミニ四駆用巨大タイヤか!
設置圧が圧倒的に大きくなるので当然スピードは落ちるが、
柔らかいタイヤは潰れることにより、熾烈な不整地の走破を可能とする。
ホイールを保持する為のシャフトの径が太く、
通常のミニ四駆に実装するためにはピンバイスが必要となる。
知りうる限り実装難度は高いが、
そんなときこそ 力技。
水道管テープの出番だ・・・・・・・・・・・・
シャーシも変更が必要。
ARシャーシは車高が低くなりすぎ、
剛性が高すぎて不整地において様々な方向からかかるパワーが逃がせないという欠点を抱えていたので、
これを汎用性と柔軟性に優れたスーパー?シャーシに変更。
コースの壁の存在は無視できない為、
タイヤの巨大化にあわせて力技でローラーを実装。
それに合わせ、エアロアバンテ・ササハラ号ダブルツインマーク(以下略)に
実装された大量のマスダンパーを全て移植。
高い成果を出したマスダンパー祭りに
鉄板の巨大タイヤが備わり、このマシーンはさいきょうとなるのだ・・・・・・・・・
こうしてササハラの食費をさらに食いつぶし、
ついに完成した・・・・・・
Gササハラアバンテ・メガマッチョマックス
全備重量280g。
一般的なミニ四大会マシーンの2倍以上の重量を誇るヘビーレーサーだ。
かつてその重量と筋肉で
着地するだけで大地を滅ぼしたといわれる存在を大いにリスペクトして命名した。
とてもつよそうだ。とてもつよい。
ボディには思い入れの強いアバンテJr.を実装。愛情補正も高い。
ミニ四本来のスタイルを可能な限り大切にし、ロマンにも配慮した一台だ!
タイヤのホイールは、通常のミニ四駆の中径ホイールを
水道管テープをグルグル巻きにして太さを盛りつつ二つ繋ぎ合わせたもので、
急造感は否めないが、
規格の違う巨大タイヤを保持するにあたり十分な性能を確保した(大本営発表)
以降、ササハラは局地的なバタバタにより、
本機は最終調整を行う事なく、26日(木)の大会を迎えることとなる
?3月26日(木) ミニ四駆オフロード・テスト大会当日?
コースが公開された。
実際にはこの中盤あたりに潰したダンボール箱が敷かれ、
障害として追加された。
あれ? スタッフオンリー って話は?
この問いに対し、ミニ四担当 Kポーは
「ご興味のある方どうぞ って言ったがまさかこんなことになるとは・・・」
などと供述していた。
トーナメント表はほぼ埋まっている。 えっこんなはずじゃ・・
いやしかしライバルは多い方が楽しいぞ
レギュレーションの自由度もあり、こんなに多様なマシーンが集まった。
なんかスゴイ異形の存在とかもいる。
スタッフ内での優勝候補はやはりスケキヨ先生のオフロードマシーンだ。
画像の状態よりもさらに改良が加えられ、
前日のテスト走行では安定した速度と極めて高い完走率を誇り、
「敗北を知りたい」との発言が飛び出すほどである。
ササハラは当たりたくないと強く願った。
当社社長も参加している。
工作コーナー兼任のノウハウを活かした
大人気ないサスペンションマシーンを引っさげて参戦!!
こちらも非常に恐れ多い相手だ! シュールな光景!!
レースは熾烈を極めた!
壁に刺さるマシーン! クラッシュするマシーン!
横転!!
「アアアアーーーッ!!」
悲鳴が上がった!
スケキヨ先生が・・・・・・・・
刺さってる・・・・・・
波乱の展開である。
先生は 「敗北の味はダンボールの味だったよ・・・・」 と涙ながらに語っていた。
ササハラのターンが回ってきた!
相手はガンコーナー岩さんの異形のマシーン。いきなり身内で潰し合いだ!
岩さんのマシーンはラジコンの巨大タイヤによる高い走破性と
2駆による大トルク、そして直進安定性を高める為の謎のフンドシを装備した恐ろしい姿が特徴だ!
が、抵抗が大きすぎてスタート直後にスタック!
ラッキー!
ササハラのマシーンはダンボールを乗り越えた先まで走破する事に成功した!!
このマシーンはスゴイ!! 強靭!! 無敵!! 最強!!
・・・!?
脱臼。
辛くも1回戦をパスしたものの
は はやく直さないと
このままでは次のレースでは不戦敗になってしまう
狂乱
応急修理の後
出走。
相手はミニ四担当のKポーだ!! 危険な相手!
ロマン最重視のアスラーダ・ラリーモードをかなぐりすて、
秘蔵のガチマシーンを持ち出してきた! もうだめだ!!!
「クソッ いけ!!
いけGササハラアバンテ・メガマッチョマックス!!!!
いけ!!!!」
グキッ
「そっちが逝くなァーーーーーーーーーッ!!!!!!!!」
敗北。
ササハラの戦いは終わった。
レースとしてはセッティングの詰めの甘さが
本機の性能の上限を著しく低下させた結果に終わったが、
4輪モデルの本機は比較的少ない接地抵抗で熾烈な追い上げを見せ、
数秒間に渡りミニ四駆担当の前を走り、
タイヤが脱臼するまでの間、少なからず脅威を与えたものである。
―――ガンコーナー第603技術試験隊 ササハラ
決勝戦ではお客様がミニ四駆担当を下し、トーナメントは終了した。
ちなみに優勝商品はバナナだった。
最後は出走マシーン全機出撃でフィナーレを飾るぞ!
満身創痍。
大丈夫だGササハラアバンテ・メガマッチョマックス!! お前はまだ走れる!!
3輪になったことでさらに抵抗は減少する!!!(錯乱)
いけえええええエエエエアアアアアア!!
アアアアアア!!!
アアアアアアア!!!
アアアアアアア!!!
アアアアアア!アアアアアアアア!!
ああ・・・
混乱の裏でササハラはしめやかにスタック。
イベントは大団円の後に終了した。
この装輪装甲車めいたガッシリとした6輪こそが、
今回の解となった結果だ。
空に向かってネジを回せば飛べるんじゃねという思想 実際は現在のヘリコプターの形で実現されたが、思想自体は合っていた
まるでレオナルド・ダヴィンチのヘリコプターやNASAのXプレーンのように
目的に至るまでのいろんな設計思想があったけれど、結構みんないい線いってたんだなぁ
実際のイベントでは思いつきでコースに変更点が出る可能性も高く、
まだまだ俺にもチャンスはある!!
不器用キャラで売ってるような走行時間2秒の男が、
自分の力だけでたとえマグレでも1回戦突破したのだから、
これは一定の戦果といってもいいのではないだろうか
ミニ四駆という遊びはこんなにも懐が深い!
俺はやれる!! やれるんだ俺は!!
本大会まで2ヶ月・・・・・・ ササハラの戦いはまだまだ続くぞ!!!!
長い間ご声援ありがとうございました。
ササハラの次回作にご期待下さい。
END
(※)ご覧のブログはガンコーナーブログで間違いありません
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