鉄砲講座的な何か~HK416編~


ドーモ、ダッチです

 

今日はフレッシュな話題が無いので講座的な何かです。
主なターゲットは「初心者さん」や「その鉄砲を持っていない方々」とさせて頂きます。
熟練さんには退屈なお話になってしまうかと思いますがご了承ください。

 

さて、本日はM4に見えるけど全くの別銃である「HK416」についてお話致します。

H&K HK416

この鉄砲が作られた経緯として、私の大好きな英国から物語が始まります。

 

英国の制式採用小銃「L85A1」はご存じの方も多いかと思いますが、
幾多のトラブルに見舞われました。
そんなL85A1を2000年に大幅改修を依頼しました。

その大改修に白羽の矢が立ったのは、当時イギリスの航空機メーカー「ブリティッシュエアロスペース」の軍需部門、「ロイヤル・オードナンス」に買収されていた「H&K」社でした。

 

「偶に弾の出る鈍器」とまで罵られたL85A1は大改修を受け
「L85A2」となり、無事十分な信頼性を獲得し現在も英国で活躍しています。

そんなL85A1の大改修に注目したのがアメリカ合衆国。
「あのL85をあそこまでの物にするなんて凄い!その技術を見込んでウチのM4も改修してみてくれないか?」

という感じで当時デルタフォースの研究開発部門に属していたラリー・ヴィッカーズ氏が監修の基、
開発されたのが「HKM4」、後の「HK416」でした。

↑HKM4

 

そのあと、改修に改修を重ね、現在知られる形になりました。
HK416といえば、改修元のM4と比べて信頼性が非常に高いと言われています。

 

 

それは動作方式を変更したことが大きく影響しています。

M16系統の「リュグマン方式」から「ガスピストン作動方式(ショートストロークピストン式)」に変更を行いました。
これによって泥水に付けたとしても作動できるぐらいの信頼性を確保。
それこそ、アメリカの次期主力小銃トライアルを行った際のダストテスト(内容としては各銃を10挺ずつ用意して35時間にわたって汚し、そのあと各6000発(1種につき合計60000発)の発射)ではM4が882回の動作不良(内19回はパーツ修理が必要なほどの障害)だったのに対し、HK416は233回に留まったそうな。

 

私のイメージとしてはM4の外見とAKの内部が合体したようなイメージがあります。(AKの動作方式はロングストロークピストンですけど、あれもガスピストン方式の1種ですし)

 

そんなこともあって、トライアルが中止になって米国の主力小銃になれなかったものの、
米国の特殊部隊で使用されたり、最近ではフランスでの制式採用が決まるなど着実に広まっていっています。

 

さて、実銃話はこの辺に、電動ガンの方のお話に移りましょう。

実銃では「すごい性能の銃」として扱われているHK416ですが、
次世代電動ガンのHK416も「すごい性能の銃」です。
性能に関しましては次世代電動ガンで1位2位を争う性能を持っていると言っても過言ではない程の性能を誇っています。
過去に小店で行った実験で、箱出しで40m先のフライパンをほぼ確実に命中させるだけの性能を持っていることが確認されています。

スタンダードでも本銃並みの性能を出すのは非常に難しく、
HK416の性能をこれ以上に上げるのも難しいです。(上げられるけど飛躍的な向上は望めないと言うべきか)

それだけ優秀な機体です。

バレルはフリーフロート(ハンドガードとバレルが触れ合っていない構造)になっており、
命中精度の向上、銃を振る事によって受けるバレルの影響を無くす等の効果があります。

 

ハンドガードはかなり頑強な物に変わっており、
チョット重たいのが欠点ですが、M4で起こる事のある首のグラつきがめっきり無くなります。

そんなハンドガードは、実はネジ1本だけで留まっており、
このネジを外すとそのままガポッと取れます。

 

↑こんな感じ

 

「HK416D」はエクステンションバレルという飾りのアウターバレルが装着されており、CQB仕様にする事も可能です。

長いのが嫌な方は外して運用も出来ます。

 

セレクターはアンビになっており、
操作性の向上もうかがえます。

 

操作性自体はM4そのものと言える本銃ですが、
M4の改良機種にあたるだけあり、あらゆる面でM4の上位互換にあたる面を持ちます。

ただ、M4に圧倒的に敵わない所が1つあります。
それは汎用性です。

 

M4は「汎用性と書いてM4と読む」と言っても良いくらい、
汎用性の高い鉄砲です。
あらゆるカスタムパーツが存在し、自分に合った形にすることが出来ます。

そんなM4の改良機種にあたるHK416ももちろん、汎用性の高い鉄砲で間違いないのですが、
ハンドガードなどはM4と互換性が無く、HK416専用の物になり、
HK416自体が最近登場しただけあって、ハンドガードの種類自体は実銃でも数はあまりないのです。

 

そんなHK416は電動ガンになると更に汎用性が低くなります。
グリップはHK416とM4は互換性が無く専用品になります。

なので、加工なしで取り付けられるのはHK416標準の物と、「HK416デブグルカスタム」に装着されている「TDグリップ」位しかないのです。

 

https://i2.wp.com/www.tokyo-marui.co.jp/appimg/product/p_sub1_131128094632.jpg?w=740

↑デブグルカスタム

 

ただ、汎用性がM4より低いだけで、それ以外は上位互換で間違いないでしょう。
本銃は人気のある鉄砲なのでバリエーション自体もそれなりにあります。

 

最近発売された米軍(非公式)特殊部隊「デルタフォース」の隊員が使用していたHK416をモデルにした

「HK416 デルタカスタム」

全体をTANカラーにし、ハンドガードを「ガイズリータイプ」という軽量かつ扱いやすいものに変更されています。
HK416シリーズ全体から見ても使いやすく、初心者さんから熟練者さんまで広くオススメが出来ます。

 

https://i2.wp.com/www.tokyo-marui.co.jp/appimg/product/p_sub1_131128094632.jpg?w=740

特殊部隊が使用していた物がモデルになったものとして、
先程登場した「HK416 デブグルカスタム」も同じ物にあたります。

コチラは米海軍特殊部隊「SEALs」の中でも更に特殊な「チーム6」こと「DEVGRU」の隊員が使用していたHK416をモデルにしています。
コチラも全体的に使いやすくまとめられており、QDサプレッサーは本銃にしか付いていません。(消音性は低めですが)

 

さらに特殊部隊「デルタフォース」と英特殊部隊「SAS」の依頼で製作された

「HK416C」

PDWと言っても差し支えないくらいコンパクトにしたHK416で、特徴的なストックが目を引きます。
しかし、癖が若干強いので好き嫌いが分かれやすいです。

 

↑このストックが使用時に好みを分けます。

 

最後に、HK416を7.62×51mm弾仕様にした

「HK417」

マルイ製エアガンの中で一番重たい鉄砲という事で注目もされました。
実銃では簡易的な狙撃銃として使用されているだけあって、
そこら辺が意識され、セミオートのキレを向上させる高級モーター
サマリウムコバルトモーター」が搭載されています。

 

↑このくらい磁力が強いモーターを使用しているので腕時計などを使用している人は注意です。

ちなみに、私が初めて買ったAR系列の鉄砲は本銃でした。
スタンダード電動ガン位しか使用していなかった私にとって本銃の性能は驚きの一言でした。
いつもは届かない所に届く上に、当たるんです。
もう重量を忘れて振り回していました。

 

このシリーズの特徴としましては非常に高い性能を誇るという点です。
それこそ、「これを使って相手を倒せないなら頑張って練習してください」と言っても良いくらいの性能です。

「特殊部隊の銃」というイメージもあり、格好も決まる鉄砲です。

 

欠点としましては、

・M4に比べて重い

・フリーフロートバレル故にバレルを壁などにぶつけると根元へのダメージがいきやすい

といった点が挙げられます。

なので、重さは「デルタカスタム」や軽量カスタムをしたりして解決できますが、バレルという弱点は使用者さんの気遣いで左右されます。
狭い場所ではブンブン振り回さない、置く時はバレルに負担が掛からないようにするなどの注意をするようにしてください。

 

そうすれば、本銃は使用者さんの期待に応えてくれるはずです。

 

ざっと、HK416の特徴はこんな物でしょうか。
次世代電動ガンの中でトップクラスに高額ですが、
次世代電動ガンの中でトップクラスの性能を持った鉄砲です。

その性能を、是非一度は体感して頂きたいなと私は思います。

 

かなり、自分の意見が入ったブログになってしまいましたが大丈夫でしたでしょうか。
今回のブログが初心者さん等に役立てばいいなと思います。

次回は未定ですが、ネタに困ったりした時にまたやろうかなと思います。

 

最後に、明日は小店グループは定休日になりますのでご注意くださいませ。

それでは本日は失礼しますね。

 

本日のブログはでした講座的ブログをやると終わりが遅くなってしまうダッチでした。

 

~END~

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